スマートフォンの事故は使う人間側に問題がある

スマートフォンを操作しながら運転しているドライバーをよく見かけます。

ガラゲーが普及した時は、ガラゲーで通話しながら走行するのが問題となりました。

その理由は、ドライバーがガラゲーで通話していたから前をよく見ていなかった、話しに夢中になって歩行者に気がつかなかった、という事故が増えたからです。

ガラゲーからスマートフォンに時代が代わり、今では多くのヒトがスマートフォンを持っています。

子供から大人までスマートフォンを持っていて、スマートフォンの画面を見ながら運転している、歩いているというヒトが急激に増加しました。

スマートフォンでゲームしながら、YouTubeなどの動画を見ながら、というながら運転が問題なりました。

中でも、ポケットモンスターを捕まえることができる『ポケモンGO』がリリースされた時は、ドライバーが『ポケモンGO』に熱中しすぎて前の自動車との車間距離や周りの状況を見ていなかったことによる事故が急激に増えました。

『ポケモンGO』をしていたことで自動車に轢かれて亡くなってしまった子供もいます。

このコトにより『ポケモンGO』のアプリが自動車が運転している時は起動できない様にしてほしい、という意見が大きな話題となっていました。

しかし、スマートフォンを操作していたから起きた事故は『ポケモンGO』だけではないのです。

スマートフォンのアプリゲームは、人それぞれで遊ぶゲームが違ってきます。

『モンスターストライク』をするヒトもいれば、『Fate/GrandOrder』で遊ぶヒトもいれば、『ミラクルニキ』で遊ぶヒトもいます。

アプリのゲームによっては、何かをしながら遊ぶことができるゲームあれば、ながらで遊ぶにはちょっと難しいゲームもあります。

『荒野行動』や『第五人格IdentityV』は常に操作を必要とするので、自動車の運転をしながら遊ぶのには向いていないゲームですが、中にはリスクを上げながらも遊ぶヒトもいます。

しかし、スマートフォンで遊びながら危険な状態を招いているのはドライバーだけではありません。

自転車に乗っている人の中にはスマートフォンを両手で持ってハンドルの上に肘を置いて自転車を左右にフラフラさせながら自転車に乗っているヒトもいます。

自転車のスピード自体はそんなに出ていませんが、自転車に乗っている人は前をたまにしか見ないし、ハンドルを持っていないから何かあってもとっさにブレーキをかけることができないのです。

しかもスピードを出していないからフラフラと不安定な走行をします。

自動車を運転しているドライバーからすれば、いつ自転車が倒れるか分からないし道に飛び出してくるのか分からないので恐いです。

中でもいちばん恐いのが歩行者です。

歩行者であればスマートフォンを見ながら歩いてもいいというわけではありません。

歩行者はスマートフォンの画面を見ているから、交差点を横断しているにも関わらず横断歩道のど真ん中で止まったり、急に歩く方向を変えたりするので予測不能の動きをされてしまう分、事故に巻き込まれやすいです。

スマートフォンは私たちに新しい文明をもたらしてくれましたが、使い方の悪い人間が減ることがないので事故が後を絶ちません。

『ポケモンGO』にしてもそうですがドライバーだけが悪く言われていますが、『ポケモンGO』をしない人間からすれば『ポケモンGO』をしながら歩いている歩行者ほど危険なのです。

徐行運転をしていてもポケモンがいたからと急に方向を変えられたり、道のど真ん中でポケモンをゲットしたりするからです。

ドライバーのマナーに文句を言う前に、自分たちはスマホを見ながら歩いていませんか?

外出して自動車が通る道を歩いたり自転車に乗る場合は、スマートフォンはバックの中かポケットに入れてスマートフォンを操作せずに外出していますか?

スマートフォンのながら事故を減らすためには、ドライバーの問題ではなくスマートフォンを使う人間側に問題があるのです。