露見したデジタル配信楽曲のデメリット

みなさんは、音楽を何で聴いていますか。

CDプレーヤーですか?カセットテープですか??

今の時代、スマートフォンやiPodの様な携帯型デジタル音楽プレイヤーがほとんどではないでしょうか。

音楽は、レコード、カセットテープ、CDと時代に合わせて進化をしてきました。

今は亡きスティーブ・ジョブズ氏がAPPLE社から発売したiPodは、音楽産業に大きな影響を与えました。

それはメリットだけでなくデメリットもありました。

iPodが誕生したことで音楽はCDやカセットなどの有機物からデジタルの様な無機物に変化をしたのです。

その曲が欲しかったらCDを購入したりレンタルショップでレンタルしてダビングする時代からインターネットで購入してダウンロードするだけで音楽が聴ける時代になったのです。

CDカセットもプレイヤーもいらないのです。

今の時代、スマートフォンに音楽を入れて音楽プレイヤーとして音楽を聴くこともできるし、気になる曲をYouTubeなどの動画サイトを利用して聴くことができます。

スマートフォンを使っていなくても、インターネットに接続されているPCがあればiPodなどの携帯型音楽プレイヤーに曲をダウンロードすれば、どこにでも持ち歩いて外でも聴くことができます。

デジタル音楽が一般的になって、CDの売上げは急激に落ちました。

デジタル音楽であれば、CDジャケットで部屋が邪魔になることもなければ場所をとることもありません。

またCDはずっと聴いているとディスクに傷がついてしまうこともあり、リスクが多いのです。

さらに今のPCではCDにやくことができません。

そのためCDジャケットや購入特典が欲しいためにCDを購入するというヒトもいますが、インターネットで音楽を購入するほうが手軽です。

古いiPodから新しいiPodに音楽を入れる際にも音楽を再購入する必要がないので、アカウントさえ変えなければ半永久的に購入した音楽をダウンロードすることができるのです。

しかし先日、『電気グルーヴ』のメンバーであるピエール瀧さんが麻薬取締法違反で逮捕されたことによって『電気グルーヴ』の音楽が配信停止となりました。

『電気グルーヴ』は、石野卓球(いしのたっきゅう)さんとピエール瀧さんのメンバー2人で、テクノミュージックを日本に根付かせました。

代表曲と言えば、モノノケダンスやシャングリラ、虹などがあります。

2019年は『電気グルーヴ』結成30周年という記念の年でもあり、全国ツアーを開催中の時にピエール瀧さんが麻薬および向精神薬(こうせいしんやく)取締法違反で逮捕されました。

そのため『電気グルーヴ』に関連した音源、映像などを記録した媒体の出荷停止および店頭在庫の回収、デジタル配信の停止が行われてしまい、『電気グルーヴ』の曲を購入するコトができなくなってしまいました。

音楽には問題がないとして、これらの処置の撤回を求めて署名活動が行われ6万人以上の署名が集まりました。

さらには、坂本龍一さんやYMOなどの有名なアーティストたちが、配信停止に対する疑問の意見も相次いで出てきました。

楽曲の配信が停止ということはインターネットで購入することができず、着信メロディなども市場から消えました。

CDやレコードで購入しているヒトは、メディアプレイヤーを介して携帯型音楽プレイヤーに曲を入れて今後も聴くことができますが、デジタル音源で購入したヒトは再ダウンロードができないため、新しい音楽プレイヤーにしてしまうと『電気グルーヴ』の曲を入れることができません。

そのためいつでも手軽に購入することができなくなってしまったのです。

もちろん定額制の音楽を聴くことができるサイトからも『電気グルーヴ』は消えてしまったので、そのために会員になっていたヒトからすればマイナスでしかないのです。

今まではメリットだけがよく見えていたデジタル音源ですが、ピエール瀧さんの逮捕によってデジタル音源のデメリットがハッキリと露見した出来事でもありました。