元号をまたいだ携帯電話

あなたはスマートフォン派ですか?

それともガラゲー派ですか?

10代20代の若い世代だと、スマートフォンが当たり前でガラゲーというものを知らない世代もいます。

しかし60代や70代、80代となるとスマートフォンよりもガラゲー世代なのです。

70代くらいになると、スマートフォンが使えない、使い方がわからない、必要としていない、という人が大半かもしれません。

ガラゲー世代は、会社に持たされていた、という人も多いです。

ガラケー世代、機種端末の価格はそんなに高くありませんでした。

着信音も曲とかではなく、4和音、8和音といった和音で、メールにも制限があってスマートフォンみたいに写真が簡単に送信できるモノではありませんでした。

端末代は安くても、回線キャリアの価格がとても高かったのです。

家族割もなければ、電話のかけ放題もありませんでした。

電話も30秒いくらと決まっており、相手の距離が遠ければ遠いほど電話代がかかってしまうものでした。

そのため、子供がガラゲーで長電話をしずぎて1ヶ月の通話代が10万円とかいう金額になってしまうことも珍しくありませんでした。

携帯電話を持っているというのは、ちょっとしたステイタスだったかもしれません。

ましてやdocomoになると社会人しか持つことができないキャリアで、学生からすれば大人になったらdocomoの携帯を持ちたい、と学生の憧れでした。

携帯電話とは別にPHSが学生の間では人気がありました。

携帯電話やPHSは持っていないけど、ポケベルと呼ばれるポケットベルを持っていた学生が多かったかもしれません。

携帯電話が普及のきっかけとなったのは、写メールと呼ばれるものが当時の女子高校生の間で流行ったことでした。

写メールとは、メールで写真を送信するものですが、今みたいに画質がキレイなわけでもなくサイズが大きいものを送信できるものではありませんでした。

しかも1回の送信に3円、受信にも3円程度のお金が発生していました。

当時は女子高校生が流行のトレンドを握っていました。

携帯電話は、最初は必要な通話、メールのやりとりをするためのビジネス端末だったかもしれませんが、今ではガラゲーが終わりの時を迎えようとしています。

スマートフォンが主流になっていますが、会社からはガラゲーを持たされているという社会人は意外に多いのです。

もちろん会社からの支給品なので、退職するときは会社に返却をしないといけませんが、会社が電話代や基本使用料を負担してくれるので、プライベートで未だにスマートフォンを持っていないという人も少なからずともいます。

携帯電話全盛期、ガラゲーはスタンダードやスライド式、パカと呼ばれる二つ折りなど、様々な端末があり、メーカーも色々な所が作っていました。

キャリアによって端末も違っており、端末でキャリアを選ぶような時代でした。

iPhoneが最初に導入されたのはSoftBankでしたが、まだその時はiPhoneの時代ではありませんでした。

日本でiPhoneが爆発的流行をしたのは、auがiPhone4sを発売した時でした。

この時代、iPhoneを扱っていたのはSoftBankとauだけでした。

docomoがiPhoneを取り扱うのは、まだ先の話です。

当時のdocomoはAndroidとガラゲーだけで、SoftBankとauと戦っていたのです。

docomoユーザーの中には、iPhoneの取り扱いを待っているヒトもいましたが、iPhoneだと独自のサービスが扱えないためになかなかiPhoneを取り扱いしませんでした。

docomoにiPhoneが登場したのは、それから2年後のことでした。

今では、SIMの差し替えやMNPの登場で機種変更が簡単になりました。

しかし、iPhoneやAndroidの端末価格が高いために、契約で縛りが発生するようになりました。

とはいえ、iPhoneであればキャリアに関係なくAppleのサービスを受けることができます。

そのため、キャリアは契約者数をどうやって増やすかが大きな課題となっています。