後がないニコニコ動画

大手動画投稿サイトニコニコ動画は、日本で動画の時代を作り出した歴史あるサイトです。

ニコニコ動画というものがあったから、ボーカロイドが誕生し初音ミクという1人のアーティストが誕生しました。

そして初音ミクの存在によって、無名だった音楽活動を行っていた人が初音ミクで大きく成長し有名にもなりました。

そして、ニコニコ動画は初音ミクや多くの配信者の存在で、日本では知らない人はいないであろうというほどニコニコ動画のネームバリューを成長させました。

しかし海外の動画サイトYouTubeが日本に入ってきたコトでニコニコ動画の評判が落ち始める結果となってしまいました。

ニコニコ動画がYouTubeに太刀打ちできなかったのは、資本力の問題もあります。

ニコニコ動画の運営会社は大手企業ではありますが、YouTubeの方がGoogleなので大手企業と言ってもレベルが大きく違い、資本力に関しても雲泥の差です。

YouTubeは4Kでの動画再生ができますが、ニコニコ動画では4Kに対応はしていません。

さらにYouTubeはスマートフォンやiPhoneでの動画再生も視野に入れていたので、スマートフォンやiPhoneで再生するのに最適なエンコードをしてくれます。

しかし、ニコニコ動画は時代が進みYouTubeが日本で大きく成長しているにも関わらず、動画を見るのはパソコンでみるということにこだわってしまったために、スマートフォンやiPhoneで動画を視聴するリスナーをYouTubeに奪われてしまったのです。

ニコニコ動画が失ったのはリスナーだけではありません。

YouTubeが日本に入って来て成長をしている中で、ニコニコ動画で配信をしていた配信者はYouTubeには興味を示さず、ニコニコ動画に動画を投稿し生放送もしていました。

しかしゲーム機の進化やゲーム実況などが主流になってきて、発売日に発売直後のゲームを生放送で配信するということをYouTubeで始めたユーチューバーが増えたために、ニコニコ動画とYouTubeでリスナーの取り合いとなり始めました。

しかし、ニコニコに大きな打撃の一撃を与えたのが2017年2月にスクウェア・エニックスから発売されたPlayStation4用ソフト『ニーアオートマタ』でした。

『ニーアオートマタ』の画質は今までにないくらいの高画質の高クオリティでした。

そしてこの『ニーアオートマタ』の動画をニコニコ動画に投稿するとニコニコ動画の画質の悪さが一目でわかるほどでした。

そのため今までニコニコ動画にしか動画を投稿していなかった配信者が

YouTubeに流れてしまったのです。

配信者が初めてYouTubeに動画を投稿して思ったのが、ニコニコ動画よりも楽で簡単だった、ということです。

生放送も無料ですることができ、配信者にとってはYouTubeは配信者にとっても偉大な動画サイトだったのです。

そうしてニコニコ動画は配信者までもYouTubeに奪われてしまったのです。

リスナーを失い配信者を失い、ニコニコ動画も大急ぎで改善に努めていますが改善がなかなか実らないために、今ではプレミアム会員を解約するというリスナーも増えています。

正にニコニコ動画にとっては今が正念場なのです。

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