パソコンでついついしてしまうこと

とある会社のリーダーは、パソコンに向かうと顔つきが変わるそうです。
パソコンのキーボードを力強く叩き、調和のないリズムが聞こえてきます。

姿勢は丸まり、パソコンを睨みつけるような目つきで叩くというのです。
いつもは素敵な笑顔を見せ、とても優しい人として高い評判となっています。

しかし、パソコンを打ち出すと性格が変わり声が掛けられないのです。
『相談に乗るから』という言葉も消え失せ、誰も近くに行けないのです。

「つい…」が周りに与えるのは…

リーダーがPCを使った業務をしている時は、自分しか見えなくなるようです。
何かに対して怒っているような顔つきで、鋭い目つきになってしまうのです。

もちろん、本人は業務をこなす事に真剣なだけで悪気などは一切ないのです。

悪気のないまま誰も近づけない程の顔でPCを使い続けました。
声をかけて話をしたいのにできない雰囲気だったのです。

その結果、顧客対応に悩むメンバーが相談できないままトラブルに繋がりました。
また、共有されねばならない情報ができず対処に遅れてしまいました。

さらにメールだけの伝達のせいで、詳細が伝わらないまま理解乖離となりました。
リーダーがつい見せた態度によって、組織内はマイナスとなったのです。
『つい、』が見せるマイナス点

自分自身を「客観的」に見れない

ある人が育成したクライアントAさんも「つい」見せた態度で予想外の結果を出した一人です。
その方には『部下達を育てて後進にしたい』といった大きな目標がありました。

しかし、その思いが強いがために部下に対しての話し方が説教じみてしまったのです。
『自分の若い時は...』と昔の事を自慢してつい同じようにさせようとしました。

また『君と同期で働く彼は...』とつい比べたりもしたのです。
Aさん本人に悪気はなく、やる気を起こさせるために言ったつもりでした。

しかし、その部下はこうしたやり取りが原因で退職してしまったのです。
人事部から退職理由を聞いたAさんは、大変驚愕しました。
目の前が真っ白になるほどだったそうです。

どうやって自分を知ればいいのか

何も見えてない状態を見る為にどうするべきか気になります。
それを知るには、周囲からフィードバックを求め受け止める事です。

自分へ真実を言ってくれる人に感じた事・見えている事を包み隠さず言ってもらうのです。
内容が自分にとって辛くても、しっかりと受け止めることが重要です。

クライアントのAさんは、突如として起きた部下の退職にショックを受けました。
その後、同僚・上司に自分がどう見えているかはっきり言って欲しいと伝えました。
言いにくい事でも、自分の成長と若手育成の為フィードバックを求めたのです。

同僚や上司はAさんの本気を受け、フィードバックを伝えたとの事です。
そして彼らもまたフィードバックを求めたそうです。
フィードバックは大切

大事なのは自分がしてしまう『つい』を知ること

周りからの厚い信頼を得ていたり、成果の高いリーダーには共通点があります。
それは、意図して交流を図るために努力している点です。

リーダー本人が周囲に与えている事にアンテナを立てているのです。
弱点やクセがないかどうかのフィードバックをいつでも求めています。

結果的に自分の起こした『つい』に気づいてマイナスとならないようにしているのです。
『ついやってしまっている事』を完璧に無くすのは困難とも言えます。

しかし、大きな欠点にならないよう注意しながら成長を続けています。

皆さんも『ついしてしまっていること』を今一度見返してみてください。
『つい』がマイナスな結果を生まないように、フィードバックを築いてみて下さい。

まとめ

人は何かに夢中になると、何も見えなくなってしまいます。
周りの人が近づけない雰囲気を出していることがあるのです。

これが『つい』やってしまっていることです。

いつもは穏やかだったり笑顔なのに顔つきが変わる時があります。
そうならないようにする為には、フィードバックしてもらう必要があります。

自分がどういう状況なのか、正直に言ってもらうのです。
そうすれば、作業していても周りの人との会話ができるようになります。