映画館でのスマホをOKにした無責任な企業

スマートフォンのマナーについて考えなくてはいけないのは、スマートフォンを利用者は当たり前ですが、企業もスマートフォンのマナーについて考える必要があるのではないでしょうか。

12月10日と12月11日の土日の2日間、映画館では異常な光景が目立っていました。

それは、映画館のホールにスマートフォンを持った大人や子供、グループが他人の邪魔になっていても気にしない、ソファーや椅子にもスマートフォンを持った学生や子供ばっかり、映画館内にあるカフェスペースも子供や学生達がグループで席を陣取って、スマートフォンを使って何かをしていました。

その原因は、アプリゲーム『モンスターストライク』が原因でした。

映画『モンスターストライク』の上映を祝って、12月10日11日の2日間は映画を見なくても映画館に行ってGPS機能を使ってログインするとガチャがひける玉を1日10コ、ガチャで言えば10回分のキャンペーンを行っていました。

位置情報を読み込めば、無料でガチャができる玉を2日間で20コもらえるわけです。

そのため、その玉をもらうために映画を観に来ていないモンスターストライクのユーザーが位置情報が読み込める範囲内に集結していました。

そして、いちばんの問題だったのが映画館周辺でしかクエストが出ないエリアクエストがあったことです。

しかもそのクエストをクリアするとキャラクターをゲットすることができ、そのキャラクターを99体集めるとクエストをクリアした時にもらえる報酬が増えるのです。

そのため、そのキャラクターを99体集めるために学生はグループで、車を持っている大人たちは駐車場に車を止めてひたすらゲーム三昧。

映画館には映画を観に来た観客から、カフェがしたかったのに席に座れない、上映中にスマートフォンの明かりが邪魔だった、などのクレームが多数寄せられました。

ゲームユーザーにも責任はありますが、その様なキャンペーンを設けた企業がいちばん悪いのです。

そもそも映画館でのスマートフォンを使うコトはNGになっているのにも関わらず、企業がそのマナーを無視する様なキャンペーンをすることが非常識なのです。